2022年最初のトークリレーは、講師にフォトジャーナリストの大藪順子(おおやぶ のぶこ)さんを迎え、『ビジュアル表現活動で見える「外国につながる」ではひとくくりにできない中高生の思い』についてお話を伺いました。
日本で大きなニュースとなった少年犯罪事件の加害者らの抑圧された怒りが暴力として現れたことに大藪さんは、暴力以外にも「怒りの感情」を表現する方法があることを、周りの大人が伝えていればこの事件は起こらなかったのではと考えたそうです。
「外国につながる」と言われる子どもたち。
親の都合で、ある日突然自身の全てを母国に置いて日本に移住することになり、言葉もわからず、家や学校で自己否定感に苦しみ深い孤独や怒りを感じて過ごしていく子が多くいます。
大藪さんは、『「写真を撮る」ことで、言葉がわからなくても自分の内面を自由に表現できる』ことを伝える活動を始めました。
2016年から始めた「Yokohama International Youth Project」は「外国につながる」中高生と共に、彼らの内なる心を形にして伝えるプロジェクトです。
スライドで見た作品はどれも声が聞こえてくるようで、それぞれの作品の撮影者の想いをもっと知りたい、聞いてみたいと思うものばかりでした。
外国につながる子どもたちへの支援というと「学習支援」が多い中で、大藪さんの活動は「自己肯定感を育てる支援」。
自信を生み、自分を受け入れられるようになる。
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生きる力になり、支援される側から支援する側へ。
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ロールモデルが生まれ、後輩の子どもたちの目標になる。
支援される側の人たちが主体的に動き表現できる場を作ることで、このサイクルが生まれている。
そんなお話が印象的でした。
生きる力となる自己肯定感と、それを育てる場の大切さを学ぶ1時間でした。
↓↓Yokohama International Youth Project の作品が本になっています↓↓