2023年11月20日~2024年1月15日にかけて、日本語教室を新たに立ちあげることを目的として「日本語ボランティア養成講座」が開催されました。テーマは「多文化共生のコミニュティつくりをめざして」です。にほんご・わせだの森の日本語教室の学習方法を学びました。

たくさんの方が参加してくれました

11月20日(第一回)の講座の様子

2023年11月20日に第一回の講座は「地域で行う日本語ボランティアとは」がテーマです。講座第1回目ということもあり、参加者は緊張の面持ちだったが、大槻さんのアイスブレイクのおかげで、受講生の肩の力が抜け、笑顔が見え始めた。

様々なアイスブレイクは今後の活動で参考になるものばかりだった。地域振興課からの発表では、神奈川区にネパール人が2番目に多いことに驚かれる受講生が
多かった。また日本語ボランティアのニーズが上昇していることに気付かされた。よこはまユースの大槻さんにはボランティアの定義、各々が意見をもち根気よく活動していくことの重要性を教えていただいた。ボランティア活動として認められるために、地域の人が機会作りをしてあげるなど、手助けの必要性
も感じました。

11月27日(第二回)の講座の様子

2023年11月27日に第二回の講座は「地域の活動団体を知る」がテーマです。2回目の講座は1回目のグループメンバーと違う構成だったが、アイスブレイクから受講生は活き活きとしていた。シャウさんからのお話では、外国人自身が感じる日本の生活を知ることができ、日本人でも共感できる話や意外な話に驚く受講生の表情が見えました。

地域のボランティアグループの経験談では、ボランティア未経験者もすぐに活動を始められることを実感しました。

その後のグループワークでは、司会や書記担当に立候補する受講生も多く意欲的だった。自分の強みが日本語を教えるうえで役立つことが認識され、ボランティア参加に向け背中を押してくれるような講座内容だったと思いました。

12月4日(第三回)の講座の様子

2023年12月4日に第三回の講座は「地域日本語ボランティアの役割とは」がテーマです。台三回目の講座では、池上先生ご自身の長年の中国帰国者センターでの講師経験や日本語教育の歴史についてお話しくださり、非常に考えさせられた。

また、地域日本語教育の現状と課題を把握したうえで、学習者と支援者の「多様性」をいかに「可能性」へとつなぐことが、地域の一人ひとりのボランティアにとっての課題であることを再認識しました。

「学習者が来たり来なかったり」は、決して悪いことではなく、日本人も同様にライフステージの変化は当然のことだと意識を持ちながら、地域としては学習者が「また行きたい」と思うときに、行ける場所を提供することが重要であると感じました。

12月18日(第四回)の講座の様子

2023年12月18日に第四回の講座は「多文化共生時代の地域日本語実践」がテーマです。多文化共生とは何か?それは、「自分がどういうふうに考えるのか」が重要です。
地図を描くワークでは、過去の経験や興味、メディアの影響により様々な地図が描かれていました。この地図が正解だと決めるのではなく、視野を広く持つ大切さに気付かされました。
「部屋の四隅」は、参加者全員を巻き込むことができ、お互いに興味を持つことで自然と自分から発言したくなるようなワークでした。
日本語教室には成人的理由で教室を辞退する学習者がいます。学習者に寄り添い、継続できるような場と環境づくりが必要だと思いました。また日本語教室の例では、コーディネーターが外国人でした。多文化共生は日本人が外国人を助けるという構図ではなく互いに助け合う構図だということが明確になりました。

1月15日(第五回)の講座の様子

2024年1月15日に第五回の講座は「日本語教室の活動に向けて」がテーマです。A4サイズ程度の絵が描かれたカード25枚分をイメージを伏せた状態で各メンバーがピックアップし、自分の絵のイメージと連続した絵を持った人を全員の中から探し出して、その人とつながるアイスブレークが印象的でした。

新しい日本語教室「にほんごくらぶ」が誕生しました

5回の連続講座終了後、数回受講者が集まり2024年4月に新しい日本語教室「にほんごくらぶ」が誕生しました。隔週火曜日にラウンジで日本語教室を開催しています。